新型コロナウイルスの感染拡大により、世界中で「働き方」に大きな変化が生じている現代社会。
人と直接対面しておこなう営業や接客、コンサルタントなどのビジネススタイルから、画面を通じて間接的に集客ができるようになった営業や接客などのビジネススタイル(テレワーク)に変化し続けている。
また、テレワークなどの新しい働き方は、アフターコロナ時代のスタンダードになりつつあると言われています。多くの企業では、人件費をかけて取り組んでいる仕事がAIに入れ替わると危惧されている中で、急激なビジネススタイルとライフスタイルの変化により、企業・個人それぞれ求められているスキルはどのようなものなのでしょうか。
この記事では、今後生きていくうえで求められるであろう、または個人で生き抜くために身につけておいて損はないスキルをご紹介いたします。また2023年以降も需要が高まると予測されるビジネススキルと共に、アフターコロナ時代の新時代を生き抜くために必要なスキルをお伝えします。
【動画編集スキル】
ここ最近では見かけない日がほとんどないとされる動画コンテンツ。
世界的に有名なYouTubeをはじめとする数多くの動画コンテンツを編集するスキルが今後も需要が拡大傾向にあると予測されています。
本業で就かれている方から、業務委託やフリーランス、副業など様々な働き方がここ数年で増加してきている。そんな中で、なぜ動画編集スキルが重要視されているのか解説していきます。
動画編集スキルが重要視される3つの理由
① 需要
結論からお伝えすると、動画編集の需要は、今後も伸び続ける可能性が高いとされています。
その背景には、5Gの普及が挙げられえます。5Gとは、「超高速大容量」、「多数同時接続」、「超低遅延」を実現可能にする次世代通信企画のことです。5Gは4Gの通信速度の約10倍以上の速さとされています。この5Gが普及することで、以下のような利点が挙げられると想定されている。
・4Kや8Kなどの高画質動画やVR動画などのデータ量が多い動画が鮮明にかつスムーズに再生されるようになる。
・長時間の動画視聴でもストレスなく視聴することができる
・ライブ配信でのラグやグラフィックの改善
・複雑で高度な動画広告の配信が可能
先述で述べた通り、5Gの普及により動画に対する考え方が今以上に膨らみ、動画コンテンツの質も高まると予測されています。
また、現状の需要に対して高度な技術を強いられる動画クリエイターが不足していることも挙げられる。基本的なスキルであるテロップや効果音・BGMの挿入であれば、ある程度の動画編集スキルがある人で完結してしまう。
しかし、動画コンテンツを作成となると、経験を積んでいるプロでしか成し遂げることができない。そのため、需要に対して人材が足りていない動画クリエイターに必要な経験を積むという意味でも、動画編集からスキルを磨くのも重要な選択だと言える。
② 市場規模
結論からお伝えすると、動画市場は引き続き拡大し続けると考えられています。その背景としては、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要が増加したためです。おうちでの時間が増えたいま、社会人はリモートでの研修やセミナー受講、学生はYouTubeやAmazonプライムなどの動画コンテンツの視聴増加が挙げられます。
下記の表は、インターネット広告事業を主とする、株式会社サイバーエージェントが調査した動画の市場規模を表した推計・予測データになります。
引用元:サイバーエージェント、2021年国内動画広告の市場調査を発表 | 株式会社サイバーエージェント
2022年に5,497億円の市場規模から、3年後の2025年には1兆465億円と3年間で約2倍の成長が予測されています。動画広告全体ではなく国内YouTuberという切り口から見ても、市場規模は拡大を続けているということがわかります。
引用元:サイバーエージェント、2020年国内動画広告の市場調査を発表 | 株式会社サイバーエージェント
デバイス別での動画広告市場規模推計・予測でも、スマートフォンの普及、SNSや若者世代に向けたコンテンツの急騰などから、PCよりスマートフォンのシェアは圧倒的であり、世の中の人々の動画視聴時間は年々伸びており、それに伴い動画広告の市場も拡大傾向にあります。
さらに、”①需要”の利点で述べた「複雑で高度な動画広告の配信が可能」について、5Gの普及によりこれまでに難しいとされていた動画広告が普及すれば、動画コンテンツによる新しい戦略やマーケティング手法が構築されていくと予測できます。
③ 将来性
こちらも結論からお伝えすると、動画編集スキルの将来性は、さらなる急成長を続け、今後も伸び続けると予測されています。
理由としては、「需要」と「市場規模」の成長度合いを見ていただくと一目瞭然だと言えます。5Gの普及による動画コンテンツ需要の拡大、アフターコロナ時代でもテレワークがスタンダードになり、継続して需要が伸びる。新しい集客手法も動画コンテンツがメインとした戦略が予測されているなどの観点から、将来性は大いに期待ができると考えられます。
まとめ
動画市場は今後も右肩上がりで伸び続けると予測され、5Gの影響やテレワークの仕事が増えたことによる市場競争が注目されている。
しかしながら、先述でもあるように動画編集スキルでも、テロップや効果音・BGMの挿入などの基本的なスキルのみだと、これらを活かせるYouTube編集の案件において、多くのライバルと競争することになってしまう。
その一方で高度な技術を持っている動画クリエイターであれば、ライバルの少ない市場で戦うことができる。将来的にも期待されている動画市場で残り続けるためには、動画編集スキルのみならず、ほかのビジネススキルと掛け合わせることが重要だと言える。